先輩/後輩

ごっつい体育会の部活にいたこともあり、そのノリも知っているわけだが、どうにも社内で先輩後輩という括りで関係性をもつことがわたしには無理かも、と最近思う。というのは、そもそも年齢も性別もほぼスルーしている点にある気がする。つまり後輩は後輩だと思ってないということだ。が、同時に先輩も先輩だという意識がないということに由来する。いまだって、たとえジィジでもK部さんでもタメ口だし、ときおり申し訳程度にNマネにも敬語を使うくらいのありさまだ。これはマズイことなのかもしれないと反省したこともある。最近反省したのは数年前のフランクフルトの出張帰りに、通路を挟んで隣だったジィジのパスポートの生年月日を見たときだ。うへぇ、すっげ年上だぁーと知ってはいたが、数字をみて実感した。そのときパスポートを返しながら「すみませんでした、失礼なことを云って。あと、ずっとタメ口で。ごめんね〜」(すでに誤っている謝り方)とジィジに謝ったら、「あ、別にいいの。気にしてないから」と云われて、ま、いっかーと思ったわけですが。その後、機内食で「beef or chicken」と云われているのに「meat」とジィジが云ったときには「chickenって云っとけ!」と差し出がましいながら助言差し上げたわけだが。。。
初めてこの会社に入社したとき、3つ上に非常に仕事のできる女史がいて、彼女は柔和な見かけとはまるっきりちがい、仕事では男気たっぷりな人だったが、よく彼女と食事をしたり家にまで招かれて、手料理をたらふく食べ、飲み、CDを聴き、気分よくなって、しまいにはうたた寝して、夜食まで頂戴して帰宅するというパターンを何度も体験した。仕事とプライベートの相談にのってくれて、的確なアドバイスもしてくれて、とても頼りになる先輩だった。彼女とはいまも連絡をとりあっていて、最近は育児に忙しいながらも、年に1度か2度は食事をするが、アドバイスも意見も相変わらず的確だ。
そんなわけで、わたしはいい先輩か? ということを最近考えてみたりするわけだが、先日も後輩女子と飲む機会があったが、明らかに話柄の流れにチャチャを入れたり、バカな想像をして話を混乱させているのは、わたしだった。たとえば、「わたし最近張り詰めていて……」と某女子が伏し目がちに云ったときに「美良じゃあるまいし」という返しをしてしまう。進行スケジュールもとんでもなくデタラメなので(書籍なのに雑誌並み)、お手本になるようなことはひとつもない。年上なのに、アドバイスやツッコミも笑いネタにスライドしていくのは、非常によろしくない、かえって「keiko_indieさん、仕事大変ですけど、早く脱出してくださいね」なとどやさしいご心配をいただくという按配。これでいいのか? まぁ、ひとつの救いはこんなんでもやっていけるのだという勇気を与えていることくらいだろうか。ま、しょーがねーかな……、でもこれでいいのか?(ふたたび)
というか、まずはもう寝ないとダメっすね