NYで18年。

歌いたい?

昨年末のこと。電話で開口一番「88」とおもむろに数字を云い、ゴルフのスコアを報告したくてたまりません、なんせ自分ゴルフ覚えたてですから〜のデザイナー氏と年忘れ肉祭*1を催した。お店に着くとカメラマンと2人ですでに乾杯をすませ、集合時間前に着いたのに「遅いよぉ〜」とダメだしされ肉への気合の入り方のちがいを知った。カメラマンとはほぼ初対面に近くホントいうと謎な人だった。そこでカメラマンがNYで18年仕事をしていて、韓国の学生暴動のときも取材したり、最近はラーメンの写真ばかり撮っていて栄養失調気味だという「どんな人なんだよ?」とうっすら思う略歴を拝聴した。カメラマンはお酒が進むとともにテンションがあがってきて店の韓国人のおねえちゃんに覚えている限りの韓国語で絡みはじめた。くどくとも云う。でも、なぜかなにを答えられても「え? え?」と聞き直すもんだから会話はつながらない。そしてぽつりと「韓流が盛り上がるんだったら、もっとまじめに勉強しとけばよかったなぁ。オレが覚えているのは口説き文句だけだからさ」と云っていたが、その口説き文句にも店のおねえちゃんに「こう云ったほうが女性は喜びますよー」と指導を受けている始末。また話柄がマンガに及ぶと「ドラゴンヘッドってすっごいおもしろいよね。この前ようやく読み終わったよ、図書館で」と云ったときもご愛嬌。いや、初めて見たよ図書館でマンガを読む人を。焼肉屋の帰り道、倒産したビデオ・CDレンタルショップの放出品を「ビデオ1本100円、CD1枚30円から」という貼り紙につられ立ち寄ったときも「戦争ものとスプラッターものないかな〜」とすごい勢いで店に入って行った。なんとなく「カメラマン」に抱いていた幻想というものが少し崩れた日であった

*1:焼肉を食べる+忘年会