昨夜の珍道中

タイ料理のあとお茶でもして仕事で遅れている女子ひとりを待つかねぇと店を出たら、タイミングよくその女子からの連絡が入った。
今どのへん? なんて場所を確認しあったにもかかわらずお互い行き過ぎてしまい、10分後に彼女の姿を見つけた途端に渋谷の中心で愛を叫ばないけど、ヒシッとハグ。ようやく会えたからか、仕事の緊張が抜けたのか、彼女の目には涙が……思わずもらい泣き/非一青窈。終電まで小1時間怒涛のおしゃべりをして、その女子と方向が同じなので一緒に帰途につく。しかし、半蔵門線の終電が青山一丁目どまり。じゃ、表参道で銀座線に乗り換えるか、と表参道で降りた途端に目の前の銀座線最終電車の扉が無情にも閉まり、仕方ないから青山一丁目まで行って帰り方考えよう! ということで振り向けば半蔵門線の終電も扉が閉まる。ここで路頭に迷うわけにもイカンと必死に近くにいた駅員に「この電車に乗れないと困るんです」と懇願して、再度扉を開けてもらう(むちゃくちゃですな)。最後はなぜか大江戸線に乗っていた。一向に出口が見えてこず、お互い初めて降り立つ駅に不安になったものの、ほのかに木の香りがしてきた。もうすぐ出口だと希望が見えてきたとき、うっそうと茂る森の中のような出口にぽっかりと抜けた。さすがにここはタクシーが拾えるスポットではないことを悟り、最寄のJRの駅を目指しててくてく歩いた。都内に暮らしていったい何年になるんだ、と。終電が意外と早い気がしたが、渋谷をナメてましたかね