美容師トラウマー

先日美容室に行った。およそ3カ月ぶり。会社近くで夜遅くまで営業しているその店には1年ほど通っているのだけど、いまだに美容師とは会話が弾まない。前に行っていた美容院のトラウマがでかいのだ。当時たまたま担当になった人(♂)がおそろしくおしゃべりだった。お仕事はなにしてるんですか? に始まり、お酒はなにが好き? 好みの男子のタイプは? 休日はなにしてるの? パジャマ派かスウェット派か? とかいちいちうざかった。そしてトドメは「彼氏と同じタバコ吸ってる?」……うるせーよ! そのときわたしは能面のような顔で平常心を保ちつつ「2度と来ない」と誓った。今度の美容室に通い始めたきっかけは、行き着けの喫茶店のママさんに紹介されたからだけど、紹介チケットをどこかにやっちゃったわ、でも店長さんが担当だったから名前を云ってもらえば大丈夫よ! と力強い言葉をいただいたので、それをそのまま美容室で伝えたら「そのような方はいらっしゃいません」と云われ、ちがう店に来ていたということに気づくというマヌケなものだったが、わりと気に入っている。理由は担当者(♂)が必要以上の詮索をしないことだ。「必要以上」の線引きがわたしにはあっていた。美容師トラウマーなわたしには、それだけでも感覚的にオッケーだと思った。美容師との相性は腕前だけじゃなくてこうした接客という要素が大きいのかもしれないなと思ったわけです