汗が目ににじむ

ここ2週間ほどプライベートもばたばたしていた。理由は引越し。このクソ忙しいときにわれながらよくやるよ! と思う。更新を控えてさてどうしたものか? としばし悩んだ(5日くらい)ものの、結局いちばんの理由にキッチンの狭さに耐え難き不満を抱えていたわけだが、作ったばかりの料理を半分こぼすという事件が勃発して不満の火が噴いた。やってられねぇ、「もう引越してやる!」と。さらにそれを後押しするような精神衛生上あまりよろしくない生活音という要因もある。いままでは左隣からだけだったのが右隣の部屋からもエロの声が高らかに響くようになった。また、夜風を入れようと窓をあければなぜか集団で声高に題目を唱える声。いったいなに…? あんたどんな家に住んでるんだよ! という疑問も出てきましょうが、新築で地便のよい静かな立地だったのですよー! 当初はあまり住人もいなくて静かなもんだったが、いまは逆の意味で静かだ。そう、当初住みはじめた住人がひとりとして更新していないのだ。どんどん空部屋が増えて行く。まあそれはおいといて。


引越し先はヤドカリのように引越しばかりしているわたしとしては「いかに次の部屋の契約と日割りが発生しないですむか」ということに重点を置いているので、ぎりぎりになるまで探さない。ある意味、物件探しには自信があった(いまや過去形。理由は数行後あきらかに)。自分の住みたい街を歩いていて「ああ、ここ部屋あいてるな。ここ空いていたらいいのに」と思った物件が事実ふらっと立ち止まった不動産屋の前で空き物件として貼り紙が出ていたときに遭遇したときに運命を感じた。そしてそのまま内見。角部屋で日当たりもよく窓はバスルームも含め4つもある。こりゃ借りでしょ! 心が躍ってそのまま契約日を決めた。家賃はいままでの3分の2というのも魅惑だったからね。年間で換算すると敷金礼金どころの騒ぎじゃないでしょ、と。ママンに引越しの旨を伝えると(保証人が必要な物件でしたから)「それはいい、すぐさま引っ越せ!」くらいな勢いで。主婦の鋭い嗅覚は「年間で○十万もお得なんだから」のひとことに尽きるでしょうか。それが3週間前の出来事。そして2週間前に契約をした。家賃の発生も9月1日からにしてもらい、お家賃がそんなに安いのに値切ったわたしは極悪だろうか。そのときそんなことを思った。そして1週間前、新居の掃除に出向いた。そこで驚愕な事実を目にした。Bフレッツ100M光ファイバー対応と謳っているのに「電話回線がねえ!」。思わず天井まで電話の差し込み口を探したほど。うわー、やられた。即座に不動産屋に電話して事情を説明すると「以前は事務所で使っていたのでそんなことはないはず」と慌てて部屋に来て一緒に確認してもらうと「ああ、電話口をふさいでますね。入居日までには電話の回線をきちんとしておきます」と約束してもらう。と安心して昨日引越し日を迎えた。部屋に入ると電話回線もついていた。ああ、よかったよぅ。しかし、ガス開栓のときにさらなる悲劇が発覚。追い焚き式の風呂釜が何度点火をひねっても火がつかない! 見かけは新品同様なのに、89年式だと云われてわなわなしてしまった。そ、そんなに古いのか! 担当者曰く「部品を取り替えて点火するかもしれませんが、10年前のものしか部品がないんですよね」とは。とりあえず日曜は休みなので明日までなにもできないもどかしさ。さらに取り替えになったら昼間の作業には立ち会えないよー。とブルゥになったが、しょうがないなと思って片付けを続けていたときキッチンと部屋を仕切るスライド式のドアを閉めたときに、新たな悲劇(というかわたしは思いっきり笑った)が発覚。ドアの右側は上に1センチほどの隙間が、左側が下に1センチほどの隙間があるじゃないの! ドアがぴったり閉まらない! パッと見るとドアがひし形のように歪んでみえるのだ。笑う以外のなにものでもないのだけど。いやあ、これも不動産屋に云わなくちゃなといまメモがひとつ増えた。とりあえずそんな劇安でとっても住みやすそうなんだけど、レトロな物件を満喫しているってわけです