ほっと、ヨガ

昨日、校了と再校の戻りの合間に遅ればせながらホットヨガの体験レッスンを受けに行く。室温が38度に保たれ、正面と奥が鏡、畳を敷き詰めたほの暗い部屋は、さながら低温サウナのようで、女性専用のレッスン場らしく30名ほどの女性がところ狭しと寝転がって(屍のポーズというらしいのだが)レッスン開始を待つ。20代前半のキュートな女子がインストラクターだったのが、やせすぎず太りすぎず、まさに無駄な肉はございませんという感じ。ヨガのポーズのひとつひとつも肢体からしなやかさが伝わってくるようで、見ていて美しい。インストラクターの静かな口調はささやくようなのだが、ときおり「吸って!」「吐いて!」「手の先を天井に突き立てるようにキープ!」と叫ぶように声があがる。その声でこちらはできの悪い操り人形のように慌てて呼応するのがやっとという有様。室温が高いせいか、ひとつのポーズを終えるとどっと汗が吹き出る。1.5リットルのペットボトルの水を持参せよと云われ、そんなに飲めるはずないと思っていたが、あれよあれよと水が減る。そして飲んだそばから汗となって出てゆく。鈍りきっていたからだが緊張と弛緩の繰り返しでほぐされていくような感覚が気持ちいい。60分のレッスンはあっという間に終わり、余韻のように汗が流れ続けた。汗ですっかり重たくなったTシャツとスパッツを着替えて鏡を覗きこむと、ほっぺたがつるつるに光って真っ赤だった。からだもすっきりと軽い。これはハマりそう。帰りに即座に会員になってしまった。そして今日、なんだか首が重たい。なぜだ……