囚われる女たち

ゆる〜くメールのやりとりをしている年上の女史が2人いる。最近この2人のメールのキーワードは「更年期障害」だ(笑)めっぽう元気な姉さんたちなので、話半分ぐらいに聞いていたが、まあ本人たちは真剣なのだ。
ひとりは2度に1度は体の不調を訴えるようになった。やれ体がダルい、やる気がでない、胃腸が重い、飲み会が続くと翌日は使いモンにならん、酒がまずい、などなど。すべては「それって更年期障害じゃないかなぁ」と締めくくられる。そのたびにマッサージやら整体のオススメスポットを紹介するが「すっごくよかった! でもねぇ、翌日どっとより戻しがくるの。どっと。これも更年期障害じゃないかと……」とレスがくる。やっぱり体を動かさないとダメなんだよ、運動でもしておいでよ。と云うと「よかれと思ってホットヨガなるものに行ったけど帰り道に体を冷やして風邪ひいた。これしきのことで軟弱な。もうこれも更年期障害だと思うの……」ときたもんだ。しょうがないのでバーにでも駆け込んじゃえと云い放つが、次のレスの見当もつきそうなもので、さらなる手を考えねばならんだろう。ヤレヤレ。
もうひとりはえらく明るい。「この前、だれかれを鈴木って呼んじゃった。口が勝手に。もう物忘れの度合いを超越してるよね。ねえ、もしかして更年期障害キターーーー?」という按配。なに? 待ってたの?(笑)なんて思ったけどそんなわけないので、わたしもこの前は階段の登りで1歩手前でひとりで終わってたよ。あと1段あるのが見えてなかった。という癒しの言葉を投げかけてみたら「わたしそれ下りでやっちゃったのよ。それで正面からマンガみたいにずっこけた。これって更年期障害キターーーーー?」という返し。一生やっとれ