再会

5年ぶりのモギさんとの再会のことを忘れないうちに書いておかねばならんな。会社に着いたとき、久しぶりに会うモギさんは2年前にドイツで会ったときと変わらず元気そう。隣には背の高いオランダ人男性がたたずむ。「はじめまして〜」とにっこり笑うダンナさんの青いTシャツの胸には「南葛」の文字。もしや……キャプテン翼ファンか!? と、のっけからフェイントをかまされる。社内の見知った顔に挨拶をして練り歩くこと小1時間。いきなり聞いてないのにディープな話を振ってくるI女史には一瞬返しに詰まってしまったが、K部さんも加わり「われわれはこのままおとなしくおじさん、おばさんとして過ごしていこうと思っているんですよ」と云われ、真夏なのにそこだけ枯れ葉が舞う。その後、近所の「隠れ家ダイニングバー」に移動。本当に隠れ家か? 結局わたしたちの貸切だった。オーナーシェフとみられる人がひとりでせっせとお料理からお給仕をこなし、これが最後のビールです、とお酒も尽きてしまい、「半端モノの世界のビールがあるんですが、お客様にはおだしできないものなので」というところを「そこをひとつ」とネゴしてサービスしてもらう。お会計をするときに、さすがに貸切で食べまくり飲みまくりで、さらにぐるなびの割引チケットを差し出すときは気が引けたが、結局出した。というか、これをプリントアウトしていてわたしは遅れてM利兄さんに会社に電話までかけさせてしまったのだからなぁ。お料理はけっこうイケるのだけど、マンパワー的にとても心配になってしまうお店であった。ダンナさんは日本語ばかりの中でなにをしゃべってんだこのイエローモンキーどもが! と思うわけはなくて、終始にこにこ顔だったので、「日本語ばかりでごめんね」と耳打ちしたら「かまわないんだよ! 今日、この場は喜和子(モギの名前)のためなんだから」と優しく云うので、なんと心の広い人か、モギさん、あなたこの人選んで正解だよ! と思ったが、それは云わずにしまっておく。後半だんだん話題は昨今の社内政治ってぶっちゃけどうなの? 的なところにスライドしていき、モギさんおかえりなさい会からだんだん遠ざかるのだけど、黒ヒゲ危機一髪ゲームみたいな危険ワードが飛び交うあたりで弊社で一番マネージメントに長けていると云われているU女史が「うわっ、やばい話になってきた」と陽気に云い、しこたま焼酎を飲んでろれつが危ういことになっているTiki澤さんがM利兄さんに難しい言葉を投げ*1、終電なくなるよ〜と帰路の長旅に備えてトイレに駆け込むU野さんがモギ夫妻を連れ出したあたりで散会。おもてに出てみたら、すでにジィジはとっとと帰ってしまい姿形はなく、モギさんとひしとハグして次の再会の約束をして、南葛が大のお気に入りのダンナさまともにこやかに握手をして別れ、遅れてきた穴埋めをするかのようにマッハ速度で飲みに入っていたU女史は「会社にはどうやって帰ればいいんですかね〜」とマジに道を聞かれたのでおののきながら道を教え、「そいぢゃ、歩いて帰るから〜」とTiki澤さんとM利兄さんを放り出して帰宅する、というような楽しい会でした

*1:WIN-WINじゃないことは確かだ