マウンテンバイクに初めて乗る

またの名をだいだらぼっち

もっぱらママチャリ派ですから。ややもすると高校の通学以来ひさしく乗っていないのですが。高校のときはジャイアント馬場の生家の前を通って本来20分はかかる道のりをNHK朝のドラマを観てから出発するとどう考えても10分で着かないと遅刻するという無謀なことを3年間続けた。おかげてとっても健脚になったと思う。今回の米国の旅では見知った街なのにいままで車でしか移動したことがなかったので自転車を借りてサイクリングをしようと思い立つ。ちょっとそれも無謀な香りがぷんぷんするけど。自転車を借りに行ったサイクルショップのオッサンは往年のロックミュージシャンかと思うようなオヤヂで、なぜか鳥をたくさん飼っていて鳩がいないかどうか速攻目を走らせて確認した。鳩はいない。まだ始業して10分ほどなのにレンタル用の用紙の書き込みの説明を始めたときに「もーダルいよ」とこぼされる。いやそう云われても。店の裏に横付けされたマウンテンバイクを指差して「これ貸してやるから。オレが乗ってる愛車だ」と云われたけど「それは大昔の話?」とツッコミ入れたくなった。ロックミュージシャンは一挙一動にぜぇぜぇと息切れするほどぶるんぶるんと体がゼリーのようだったから。貸してもらったマウンテンバイクは意外とギアが軽くて漕いでいる感覚がほとんどない。逆にすっごく足がカラ回りした。ヨットハーバーや海沿いなど普段車では入れないところをエッチラオッチラ自転車で駆け抜ける。だだっぴろい公園の緑や鳥のさえずりを聞きながら走るのは気持ちいい。でもランチで食べた卵にあたった(涙)。半日してレンタル屋に戻ったときには脚がパンパンだった。夜、街に繰り出したときロックミュージシャンはすでに店の前で飲んだ暮れていた。それだよダルさの原因は! とちょっぴり思った