セスナに初めて乗る

セスナで隣の島まで連れて行ってくれると云うので一口乗った。そこはもう別世界ですから! というオドリ文句にまんまと踊ったというわけだ(安易)。副操縦士の真後ろの席に座ったが機体のガワが足元以外は透明だったので、飛び立つ瞬間に落ちてしまうんじゃないかと恐怖を覚えた。右に旋回すると体が放り出されるのではないかとふたたび足にグッと力が入る。行く先は観光地化されていないほぼ自然の残る島だった。着陸するとき滑走路が芝生のなかに作られて、なに?! ココに降りるのかとビックリしたが、意外と離着陸の振動は少なくてソフトランディングだった。まあ芝だし。島の目玉である海岸に行くと、なにもない白砂が延々と20キロは続いていた。人っこひとりいない。まさに貸切状態。映画にでも出てきそうなシーンだな。海水浴には向いていないのは説明されるまでもなく海岸に打ち寄せる波の高さが物語っていた。延々と打ちつける波をしばらく海岸にぽつんと置いてあったベンチに座って眺めていた。真水色の波がはじけて白い泡が海岸にしばらく残り、まるでソーダ水のようだった。まったく見ていて飽きない。そのうち眠くなってきた。アルファ波でも出ていたんじゃないかと思う